フルートを始めるにあたって・・・・・・フルートあれこれ
こんばんは。
今まで使ったことのなかった見出し機能を、ついさっき初めて使ってみたきしどんぐりです。
今回は、いまさらですが、
フルートの楽器の扱い方
持っていて便利だなぁと思うもの
知っておけばよかったと思うこと
吹くときのコツ
などなどをちょっと紹介します。
フルートってどんな楽器?
↑フルートは、ぱっと見た感じ、
何か意味不明な物(キー)がいっぱいくっついた金属のパイプ・・・に見えます。
そのとおりです・・・。
「高い音の出る楽器」「風みたいな音がする楽器」
また、その演奏スタイルゆえに、「お嬢様な感じの楽器」
みたいな感じのイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。
(※フルート奏者が必ずしもお嬢様とは限りません。もちろんお嬢様もいますが、私なんか性格は男寄りですし、髪型はショートでいつもガニマタです・・・笑)
・・・そのイメージの通り風みたいな、高い音が出る楽器です。
今は金属製のものが主流ですが、大昔は木製だったので、「木管楽器」に分類されます。クラリネット族やサックス族、オーボエ、ファゴットなどがお仲間さんですね。
フルートの音域は、ピアノの真ん中のド(H足部管のばあいは真ん中のシ)から、四オクターブ上のレまでが一般的です。
それ以上高い音になると、運指は一応ありますが、とんでもなく高いので、ピッコロ(フルートの一オクターブ上の音が出る楽器です)の音域になり、使う機会はほぼゼロです。
また、フルートは、これでもかっていう位、息をたくさん使う楽器でもあります。
なぜなら、吹いた息の半分近くが、ほとんど楽器の外へ出て行ってしまうからです。
初めて音出しをしてみて、酸欠でぶっ倒れそうになる新入生が、毎年どれだけたくさんいることか。
でも、練習を重ねるうちに肺活量がついて、ほとんど酸欠になることがなくなりますので大丈夫です。
また、フルートには、クラリネットやサックスなどについている
「リード」↓
これです
がなく、
「リッププレート」↓
というものに息を吹き込むことで、音を鳴らします。篠笛と同じです。
リードではなく、楽器本体を直接息で振動させるので、「エアリード」と呼ばれることもあります。
楽器の扱い方について
フルートの多くは、銀、金などの貴金属か、洋銀+銀メッキなどでできています。
そのため、とてもデリケートです。特にキーの部分が。
落っことしたりぶつけたりしたら、一環の終わりです。(ちょっと言いすぎですけれど。)
特に銀製のものは、ちょっとでも傷がつくと、そこから徐々に変色して黒ずんできてしまいますから、運んだり、置いたりするときには細心の注意が必要です。
やさしく、丁寧に扱ってください。
置くときは、机にマットやクロスなどを敷いてもいいと思います。
高価なものですし、特に借り物でなくマイ楽器の場合は、長い間使うことになると思うので、扱い方にはじゅうぶん注意してくださいね。
また、レッスンなどで、しばしば、立ったまま楽器を持つことがあります。
このような時は、キーが下向きにならないように気をつけてください。
トーンホールを塞ぐためにキーについているタンポという部分は、メーカーによって素材が違うのかもしれませんが(私の楽器にはブタの皮が使われています)、とても繊細な部品です。
ちょっとでもおかしくなると、トーンホールがしっかり塞がらず、音が出にくくなってしまいます。
このキーを下に向けていると、管内についた水分が、キーの方に流れてしまい、タンポが傷む原因になってしまいます。
必ずキーを上に向けて持つようにしてください。
楽器の手入れについて
吹いたあとは、やっぱり指紋がついたり、管内に水分がたまったりしますので、ケースに入れる前にお手入れが必要です。
指紋やいろんな汚れは、普通のクロスできれいにふき取りましょう。
楽器を購入すると、だいたい付属品でついてくると思います。
管内についた水分は、クリーニングロッドというもの(リコーダーのそうじ棒とおなじようなもの)にガーゼを巻きつけて、それを管に通すことでキレイに取ることが出来ます。
また、銀製の楽器の場合、半年ほど使っていると地味~に変色してきて、妙にくすんで汚い感じになってきてしまうことがあります。
そこで役に立つのが「シルバークロス」というアイテムです。
私は、ヤマハのものを使用しています。
これは、シルバーポリッシュという銀磨きを染み込ませたクロスです。
このクロスでふくことで、汚れや変色が磨かれて、新品だったときのピカピカな色にぐっと近づきます。
ただ、あまり頻繁に使ってしまうと、管の厚さにムラが出てきてしまったり、逆に変色しやすくなってしまうこともあるそうですので、気をつけてください。
私はこのクロスの存在を先週まで知らず、楽器がくすんだまま放置しておりました・・・。
吹き始めるときの注意点
初めて音を出すときは、まずは頭部管だけで吹いてみてください。
(音がなかなか出ないときは、ちょっとだけ息を下向きに吹き込むようにしてみてください。)
そのままリッププレートに息を吹き込むと、息の強さによって、オクターブ違う二種類の音が出ます。(ラの音)
次に、頭部管の片方、右側の管の端を、手のひらで塞いだ状態で吹いてみてください。
今度は、頑張れば3種類の音が出てきます。(ラ、ミ、ド♯)
ここまで音が出せるようになれば、バッチリ👍です。
そうしたら、今度は、頭部管を楽器に接続してみましょう。
楽器の端から見たときに、リッププレートの穴が、たくさん並んだキーの列の延長線上にまっすぐ来るように、頭部管の向きを調節してください。
とりあえず最初は、このくらいが丁度いいそうです。
それでは、楽器の構え方を確認しましょう。
楽器を、くちびる、左手の人差し指の付け根、右手の親指で三点支持します。
とても不安定な持ち方なので、楽器を落とさないようにじゅうぶん注意してくださいね。
次に、リッププレートにくちびるをのせるようにします。
楽器に自分が合わせるのではなく、自然な姿勢のまま、楽器の方を、自分の方に合わせていってください。
演奏するときの姿勢は、
立って演奏 ➡︎足を肩幅に開き、 右足を少し後ろに下げる
座って演奏 ➡︎ 椅子に少し右を向くように座り、足を肩幅より少し広めに開く
くらいが丁度いいそうです。
最初のうちは、だいぶかすれた音で息もたくさん使ってしまい、急にフラッ・・・とくることもありますが、
・あごを下げて、口の中を広くして吹く
・丹田(ヘソの下あたり)に力を入れて、音を支える
ことを意識して練習していくうちに、だんだん綺麗な音が出るようになってくると思います。
最後に。
あれこれダラダラと書いてしまいましたが、
ほんの少しか参考になれば嬉しいです。
ぜひ、フルートを楽しんでください(*^ ^*)
おしまい。